過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part7
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◆llXLnL0MGk
[saga]
2013/10/01(火) 16:52:38.05 ID:H4/+PBM20
殴られる、と思った店員に突き出されたのは、拳ではなくアイスだった。
坊主頭で大きな口の少年がパッケージの、ガリガリとした食感がウリのアイス。
青ロボット「おいくらですか?」
店員「……へ?」
ロボットからの予想外の言葉に、店員の思考はフリーズした。
青ロボット「おいくらですか?」
店員「…………あ、え、えっと……百円です」
とりあえずマニュアルどおりの対応に移る。
赤ロボット「おひとつください」
今度はいつの間にか近づいていた赤い二本角のロボットが百円玉をレジの前にチョンと置いた。
店員「あ、はい……百円ちょうどちょうだいします」
レジ袋を取り出そうとした店員に、青いロボットが平手をピッと突き出した。
店員「ひっ!?」
青ロボット「シールでけっこうです」
店員「は、はい……失礼しました……」
言われた通りにシールを貼り、青いロボットに手渡す。
青ロボット「ありがとうございます」
赤ロボット「ありがとうございます。ライラさま、いきましょう」
ペコリとお辞儀したロボット達は、ライラと呼ばれた少女の手を取り店を出た。
店員「……あ、あざっしたー……」
余談だがこのコンビニ、後に「鰯のロボットが律儀に買い物したコンビニ」として、いくらか盛況したという。
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