過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part7
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270: ◆zvY2y1UzWw[sage saga]
2013/10/05(土) 18:32:33.69 ID:6mQ1NhVF0
コツコツと、ハイヒールが夜の空気を震わせる。

深夜、人気の全くない郊外をキヨラは歩いていた。

バッグには二体のぬいぐるみ。熊のぬいぐるみはピコピコとゲーム機を操作している。

「…ねぇ、この辺りはどう?暴れても大丈夫そうよ?人払いの魔法もベルフェゴールちゃんがかけてくれたし。」

立ち止まり、笑顔で振り向く。

「あら…気遣いのつもり?」

そこにいたのは傲慢の鏡像…ぬいぐるみに魂を詰められたルシファーの気配を感じて後をつけていたのだ。

レヴィアタンとの口約束なんて最初から守る気はない。さっさと自分が本当に本物になる為に行動していたのだった。

「傲慢の鏡像…ルシファーの傲慢のカースからレヴィアタンが呪詛で作り上げた偽物だね。呪いの力で普通のカースより強いよ。変身もできるみたい。…です。」

ベルフェゴールが画面を見つつキヨラに報告する。レベルダウンしても情報は余裕で拾える。レベルに左右されるような能力ではない。

「レヴィアタンが…そう、変な事ばっかりするわねぇあのオバサン。こっちが迷惑する呪術なんて…害悪激悪嫉妬おばさんじゃなぁい?」

「言えてるねー」

ルシファーが面倒臭そうに鏡像を見る。自分の偽物が本物になろうとするなんて滑稽すぎる。傲慢故にそう確信し、相手にしていない。

「キヨラさん、さっさと片付けちゃってくださいよーもう遅いし早く寝たいんだよねアタシ。」

「そうよねぇ…夜更かしはお肌に悪いものぉ♪」


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