過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part7
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272: ◆zvY2y1UzWw[sage saga]
2013/10/05(土) 18:34:41.32 ID:6mQ1NhVF0
「ちょっと、キヨラさん!?」

「…る、ルシファーちゃん…きて…」

「…はぁーい」

キヨラにはもう何も聞こえない。少しずつ触覚も消えかけているのが分かる。せめて視覚が無くなる前に、やるべきことを行う。

唇をパクパク動かしながらも、不安定な体のバランス耐えながらも…彼女は勝つことを考える。

『……』

バッグからいつもの物よりかなり小さな、普通の医療用サイズの注射器を取り出した。自らの左腕に突き立て、レベルドレインを発動させる。

「…勝つのは貴方よ。」

その吸い上げた自分の力をルシファーに注ぎ込む。背中を注射器を持っていない方の手でポンと押して、完全に地に伏せた。

「! これはっ…何を考えて…!」

「やばいよやばいよ!パーティの最強メンバーが行動不能とか死ぬしかないじゃん!!こっちレベル1なんだけど!!」

「…違うわ」

「え?」

慌てるベルフェゴールにルシファーが姿を変えつつ微笑む。

「…私がいるのよぉ?本物が偽物に負けるはずないわぁ…不本意ながら協力してもらったし…。これなら、勝てる。」

「で、でもっ!」

その会話に痺れを切らした鏡像が割り込んだ。

「うるさいわね…私はそっちにしか興味無いし…貴方は狙わないであげるから、黙っててくれない?」

「あっ、はい。」

ベルフェゴールは倒れているキヨラを押しつつ、距離を取った。面倒事に巻き込まれたくはない。

「…それで、自称・本物さんは…本当に勝てるのかしらね?」

「偽物こそ、土下座してでも帰るべきじゃなぁい?」

「うふ、お断りよ♪」


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