過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part7
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392: ◆zvY2y1UzWw[sage saga]
2013/10/08(火) 23:43:27.40 ID:7FxjE8880
『それ』はいきなりやって来た。

バンドの練習を終え、帰ってきた夕方。あずきがいきなり何かを持ってこう言った。

「涼さん!この刀が涼さんを『使い手にしたいでござる』ってー!」

「今すぐ捨ててきなさい、アタシ怒らないから。」

「持ってきてないよ!?勝手に来たんだよっ!」

あずきが持っているのは…どう見ても刀だ。何か植物が描かれている鞘に収まっている。

「…とりあえず持ってみて!ね!?」

「はぁ…なんでだよ…」

言われるがままに手に取り、抜いてみる。

「これ、まだ包丁の方が切れそうな気が…こういう刀をなまくらって言うんだったか…?」

涼が言う通り、その刀はなまくら刀だった。到底物を切れるようには思えない。

「なんかねーその刀、普通の刀じゃないんだって。」

「まるで本人から聞いたような言い方だな…いや、いつもの事か…」

「そりゃ、あずきが意思与えなくても自我を持つ物はあるよー?この刀、普通じゃないし。そうだ、通訳してあげよっか!」

「…じゃあ頼む。」

「おまかせあれ!」

あずきが刀を抱く様に持ち、目をつぶる。口から発せられたのは、到底少女の物とは思えない声だった。


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