過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part7
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47: ◆IRWVB8Juyg[saga]
2013/09/25(水) 17:29:34.93 ID:Ui4Yzw5Ko
 ――その時、なにかから逃げるように飛んでいたはずの翼蛇龍がその動きを変えた。
 すぐ後ろにいた自分を追い立てていたものに対して、恨みを晴らさんとするがごとく反転し、牙を剥く。

 「何かしらの悪意を持ったものがナチュルスターを倒すため、巨大な蛇翼竜を誘導している」と考えて待ち構えていた者たちは戸惑った。
 振り向こうとした翼蛇龍は巨大な水流に押し流されて地面にたたきつけられ、唸り声をあげている。

 状況を把握しようと視界ユニットを操作し、翼蛇龍の向こうを確認した夏樹はさらに想定外のものを見て驚きの声をあげる。


夏樹「ちょっと待ってくれ、あれは……人?」

奈緒「人って……どうことだよ。っていうかそいつは敵じゃないのか?」

夏樹「……確認してくる。待っててくれ!」


 そういうと夏樹は『穴』を生み出し、飛び込んだ。
 カースドヒューマンである可能性等もないわけではなかったが、追い立てるのに使っていたのは少なくとも泥ではない。
 翼蛇龍に狙われかけたことから命令権のあるわけでもなく、恐ろしい相手ではないと判断したからだ。

 とはいえ――


夏樹「……は?」

ぷちユズ「みー……」

裕美「ぷちユズちゃん、ありがとう……でも、もう魔力が……って、えっ!?」


 消えかけている謎の小動物と、弱音を吐いている明らかに『人間』の少女。
 『変身』も『武装』も、莫大なエネルギーを纏っているわけでもない。そんな想定外を目の前にして夏樹は言葉を失ってしまったが。


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