過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part7
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602: ◆tsGpSwX8mo[sage]
2013/10/19(土) 22:22:18.88 ID:A94+1drMo
暫く歩き、露店が出ている地上通路に出た。

溢れ変える人の数に、文香は目眩がした。

小人が人々の足に隠れて見えづらいが、なんとか見落とさずに着いていく。

そして、ついに小人の目的地にたどり着いた。

「いらっしゃい!ソーセージ安いよ!食ってくかい?」

そこはどうやらソーセージの屋体らしい。筋骨粒々のゴツい男がソーセージを作っている。

「お、かわしまさん。お使いごくろーさん」

屋体のカウンターの上にのり、レジ袋を渡す小人、かわしまさんの頭を撫でる男。

「わかるわ♪」

かわしまさんは誉められて嬉しそうだ。それを見て思わず頬を綻ばすと、男がこちらにきずいた。

「お、姉ちゃん。ありがとうよ、かわしまさんの手伝いをしてくれてよ」

「あ、いえ、そんな。大したことじゃ」

「お礼にどうだい?ソーセージ」

そう言ってソーセージを手渡すそうとするおじさん。

「そんな、悪いですよ」

恐縮する文香におじさんは言った。

「いいよ、いいよ。食え」

やや強引にソーセージを手渡された。

「それじゃぁ、いただきます」

一口食べてみると、それはとてもおいしかった。

「どうだい?うまいか?」


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