過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part7
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◆zvY2y1UzWw
[saga]
2013/10/30(水) 00:14:02.50 ID:oGNAF2LX0
「…あのおっきな竜とは別の所で、ですか〜…裕美ちゃんも帰って来ませんし…」
「拓海さん達も帰ってきていませんし…無事でしょうか…」
「うーん、あの二人は木の所にいるからよっぽどのことがない限り大丈夫だと思うんだけど…雨が当たらない病院周辺だと祝福の木が作れないから…」
あの竜と別の所で大きな騒ぎが起きているなら、まだ帰ってきていないメンバーが巻き込まれている可能性が高い。
普段から患者…特に小さな子供達に不安を悟られないようにしてはいるが、それでもこの状況は不安だった。
「美世さん、カミカゼのスーツは直ったんですか?」
「大丈夫、しっかり修理は終わってるから、拓海が帰ってきたらすぐに使えるよ!」
菜々が美世に確認を取り、夕美に一つ提案をする。
「…夕美ちゃん、一度、様子を見に行ってみませんか?」
「うん、私はいいけど…ここは大丈夫?」
「そうですねぇ〜氷に攻撃してくるカース、さっきから不自然なほどにずいぶん減っていますし〜…ここは暫く大丈夫そうだと思いますよ?」
「私だって…皆を守れます…!」
「お、俺達もいますし!」
「いざという時は俺達だって…!」
「そそ、そうだ!俺達も居るんだ!」
イヴ、ネネの言葉に続く様に炎P氷P電気Pが声を張り上げる。
「そっか…じゃあ、行ってみる?」
「では、カミカゼは拓海さんが戻ってくれば出動できるようですし…まずは様子見…と言うことで。大丈夫そうならそれが一番ですが…」
そこに夕美が心配そうな顔で耳打ちをしてきた。
「…拓海ちゃんの居場所、木に聞こうとしたら聞こえなくなっちゃった。…嫌な予感がするの。木は無事なのはわかるけど、遠くの声が聞こえない…悪い気が充満しつつあるのかも…」
「なら尚更調べないと…もしかしたら、もしかしたら…あの竜よりすごいのが来る可能性も否定できませんから。」
菜々は病院にあった街の地図を取り出し、鉛筆でソナーのような線を書き込む。
「音の位置は…この辺りの筈です。ちょっと大雑把ですけど。」
「この範囲のどこか…って事ですか?」
「…もし、何かが潜伏しているんだったら、大きな建物…学校とか工場の可能性が高いね。」
「はい。ナナたちが帰ってくる前に拓海さん達が帰ってきたら、この辺りで何かが起こっていると教えてあげてください。」
美世にその地図を手渡すと、夕美の手を握った。夕美もしっかり握り返す。
「行くよ?覚悟はいい?」
「はい!イヴさん、ネネちゃん、お願いします!」
「は〜い!」
「任せてください!」
イヴが氷の結界を一時的に消し、ネネがその間にカースが侵入しないように癒しの結界を張る。
「行ってきます!」
「絶対帰ってきますから!」
夕美が窓から菜々の手を握ったまま飛び立った。
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