過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part7
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◆6osdZ663So
[sage saga]
2013/11/10(日) 12:05:22.88 ID:MlyLRGl1o
チナミ「さてと、そう言うわけだから私は”お祭り”にでも行ってくるわ」
聖來「お祭り?あぁ、『秋炎絢爛祭』かぁ」
聖來「チナミはそう言うのって興味あるの?」
チナミ「ええ、”面白そう”だとは思ってるわよ」
そう言って、彼女は病院の屋上から遠くを見つめる。
どうやら京華学院の方を見つめているらしい。
吸血鬼の視力であるならば、ここから遠くの学院の様子も見えるのだろうか。
チナミ(祟り場の時に、鬼にやられた私の眷族も増やしたいものね)
彼女はあの時、七振りを持つ鬼に挑んで、眷族を減らしている。
欠員によって減少した戦力を補充するために、人の集まる祭りに向かおうと考えていた。
チナミ(眷族にするなら能力者がいいわね)
チナミ(”エージェント”に所属してからは、面白い力を持つ人間にも出会えた)
チナミ(そう言う類の人間が、あの祭りにはきっと紛れているはず)
聖來「・・・・・・チナミ、何か企んでる?」
チナミ「ふふっ、ぜんぜん企んでなんかないわよ」
聖來「怪しい」
訝しむ目で吸血鬼を見つめる聖來。
彼女に人間を襲う予定である事を伝えれば、面倒な事になるだろう。
チナミ(さっさとこの場を離れるのが無難かしらね)
そのように考えた彼女は自らの体を少しずつ霧に変えていく。
チナミ「セイラ、そっちも何か面白そうな事があったら教えてよね」
そんな言葉を残して、吸血鬼は影へと消えていった。
聖來「・・・・・・・」
聖來「はあ、これじゃあ手が幾つあっても足りないな・・・・・・・」
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