過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part7
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◆zvY2y1UzWw
[saga]
2013/11/15(金) 18:27:39.90 ID:NjuxGSdb0
白兎はあまりにも自らの『呪い』としての存在に忠実だった。
力を持っているなら、使ってしまえばいい。
世界を壊せるなら、変えられるなら、やってしまえばいい。
ためらう事はない。力を持つ者は正義になれるのだから。
自分は生命体の頂点に立つ者なのだから。
…だって
「こんな世界…いらない」
孤独、嘆き、怒り、痛み、狂気、絶望。それを知りすぎ少女として生きられなくなった、少女の揺れ動く感情の成れの果ての一つであるが故に、確かにわかることは。
「『理不尽な運命によって理不尽な力を身に着けた彼女は、理不尽な理屈を持って理不尽な世界を壊したかった』。それだけ。」
それは壊れてしまった少女の抱いた感情の一つだったということだけだった。
たった一つだけ、それでも決定的に違う事は、白兎は『それしか考えられない』存在という事だけ。
それが彼女が狂っている原因であり存在が呪いという事であった。
精神が崩壊し心が分裂し、そして肉体までもが物理的に分裂できるために起きた、非常にややこしい出来事。
『神谷奈緒』はこの世界を受け入れている。彼女の一部であった白兎は、彼女と分かり合えそうになかった。
もう彼女を縛る鎖はない。もう彼女の力を封じる物はない。
世界を手の上で転がすことを、ただ求めた。
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