過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part7
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996: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2013/11/19(火) 02:03:13.95 ID:6e91Hul7o

「申し訳ないのですがカードは使えないですわ。出張店ですので……」

「どうするの?イルミナPちゃん?」

「しょうがないですね。これならどうでしょう?」

 そう言ってイルミナPは左手に着けていた3つの指輪の一つを取り外して雪乃に差し出した。

「使われているマテリアルにはエメラルド、金属にはミスリルが使用されてるのでそれなりの価値はあるかと思いますがどうでしょう?」

 雪乃は手渡された指輪を目の前まで待ってきてまじまじと見る。

「たしかに高密度の魔力のこもったエメラルドに、質のいいミスリルですけど……。さすがに私の作品程度ではつり合いませんわ。これ一つで高級外車数台買えるものだと思うのですが……」

 正直雪乃は驚きを隠せなかった。
 素材の希少性、品質もさることながら作られている技術やマテリアルの中に内包した魔法の錬度。
 どれをとっても一級品、まさに芸術と言ってもいいほどだったのだ。
 これほどの品は彼女でも指折り数えるほどしか目にしたことがない。

「かまいませんよ。私も持て余していた骨董品ですし、なによりそれは私が持っているものよりもあなたが持っている方がふさわしいものですので」

 雪乃の反応を見てその指輪が十分つり合うものだと判断したのだろう。
 イルミナPは代わりに雪乃から買った指輪をはめる。



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