101:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/08(火) 17:30:37.08 ID:JcuFLAqt0
魔道書は危険なものだ。
写本の処分ですら専門家が両目を縫って脳の『汚染』を防いだとしても、『毒』を抜くため五年は洗礼を続けなければならないほどに。
写本ですらそれなのだから、原典にいたっては人間の精神では不可能だ。
世界中に散らばる十万三千冊はどうしようもないため『封印』するしか道がなかった。
まるで売れ残りの核兵器のように。
『超能力者以外の普通の人』は誰しも魔術を使える。
だからこそ、魔術結社の連中も無闇に魔道書を持ち出さない。
魔術を知るものが誰しも味方であるのではないからだ。
そして、だからこそインデックスを狙ってくるのだ。
頭の中にある十万三千冊という『爆弾』を手に入れるために。
十万三千冊もの原典を記憶の中で複製した写本の図書館。
それを手に入れることは、等しく世界中の魔術を手に入れることだからだ。
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