128:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/09(水) 18:33:02.04 ID:Ray5k+uL0
「とうま?」
「なんだよ?」
そんな気持ちを隠すように薄く笑いながら聞き返す。
「ううん。なんでもない」
「なんだよそれ?」
「とうま」
「だからなんだよ?」
「とうま、とうま」
上条は呆れたようにため息をつきながら、ずり落ちてきた刀の袋を肩にかけ直す。
そんな上条にインデックスは笑いながら、
「なんでもないのに名前を呼べるのってなんだか楽しいかも」
懐かれてる、ってことでいいのか?
「悪い気はしねぇかな」
「とうま、早く行こっ!」
そう言って、インデックスは上条の腕を引っ張る。
「はいはい、そう急かすなって」
彼女の笑っている顔、声、仕草。
それらを見ているとイライラが消えていくようだった。
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