256:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/20(日) 17:50:33.43 ID:7lT6AaiP0
「ここに来る人間は皆、私の在り方を観測し、皆同じ反応をするのだが、――」
ビーカーの中に浮かぶ『人間』は男にも女にも、大人にも子供にも、囚人にも聖人にも聞こえる声で言った。
「――機械に出来ることを、わざわざ人間がする必要は無いだろう」
己の生命活動は機械が行える。
だから、わざわざ自らでそれを行う必要はない。
これこそが『人間』の在り方であった。
推定寿命1700年にも及ぶ人間の限界が、今まさにステイルの目の前にあった。
ステイルは、恐い。
『人間』とはここまで歪むことが出来るのかと目の当たりにするため、この『人間』の在り方が恐ろしい。
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