260:土蜘蛛[sage saga]
2013/10/20(日) 17:53:55.51 ID:7lT6AaiP0
「それで、問題となる『戦場』の縮図だが」
どういう仕組みか、暗闇の中に直接映像が映る。
浮かび上がったのは、どこかの何の変哲もないビル。
見取り図の端には、『三沢塾』と整然とした文字で記されている。
「魔術的な仕組みについては不明」
「『三沢塾』というものに対しては少々特殊な環境にある」
『三沢塾』という全国規模の進学校は、学園都市特有の学習法を盗むために入り込んで来た巨大な企業スパイの色が強い。
ところが、半端に能力開発をかじった『三沢塾』は悪い影響を受けた。
能力開発という自分たちしか知らない科学技術=自分たちは選ばれた。
などという科学崇拝とも言うべき考えにとりつかれた。
学園都市にある支部校は本来の目的を放棄し、さらには『吸血殺し』の少女を監禁した。
「何で、『三沢塾』は『吸血殺し』を監禁したんでしょう?」
「どうやら世界に一つだけで再現不可能の能力ならなんでもよかったようだ」
「?」
「この街における『序列』は『学力』と『異能力』の二つだ」
「そう言う意味で『吸血殺し』を保管、研究するのは意味あることだろう」
つまり、珍しい能力を量産出来るという触れ込みは劣等感をもつレベル2やレベル3を釣るにはいいエサなのだ。
「……まったく、一度発現した能力を変えることなど、脳を移植しても不可能だというのに」
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