285:土蜘蛛[sage saga]
2013/11/02(土) 15:42:51.37 ID:F27PYKWo0
そんな中、巫女さんの声が響く。
「あと、100円」
巫女さんは10人近い男に囲まれながら、なんの警戒もしていなかった。
むしろ、待ち合わせしていたかのような態度だ。
音も無く巫女さんが立ち上がると、彼らの一人が道を譲るように一歩下がる。
そして、彼らの一人が100円玉を音も無く差し出す。
「こいつら、お前の知り合いか?」
上条が警戒を若干緩めながら、巫女さんへ尋ねる。
「……、」
少し考えるように目を泳がせ、
「うん。塾の先生」
何の気無しの返答だ。
「そ、そうか」
取り出しかけの『神上』をポケットに押し込み、警戒を解く。
巫女さんが一階へと降りていき、まるで護衛するかのように、男達は音も無く後ろに続く。
「けど、何で塾のセンセが生徒の面倒見んねんな。小学校の生活指導じゃないんやし」
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