331:土蜘蛛[sage saga]
2013/12/05(木) 19:00:27.82 ID:ScXz1l1g0
――疲労が体を襲う。
『裏側』に居る二人は、『表側』に干渉出来ない。
そしてこのビルも、『表側』に属していた。
つまり何が言いたいのかというと、床を踏んだ衝撃が全部自らの足へと跳ね返ってきているのだ。
『硬すぎる』地面を踏んでいるため、疲労のペースは二倍にも三倍にも上がる。
「……敵も、同じ条件である事を願うね」
あまり鍛えていないのだろう。
ステイルはあまりに早く訪れた、疲労に困惑している。
そんなステイルの前を悠然と歩を進めるのは上条だ。
その顔に疲労の色は無い。
「どうした? 早く行くぞ」
上条は、ステイルの方をちらりと見ると呟くように告げた。
「はぁ、君は本当に……」
ステイルは視線を上げて、階段を淡々と上っていく上条を見て、再びため息をついた。
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