過去ログ - 上条「神様だって殺してみせる」
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342:土蜘蛛[sage saga]
2013/12/15(日) 20:50:57.98 ID:5OTETL5o0
ステイルは正面を見据える。
その先には、一人の男。

2mに届く細身の体は高価な純白のスーツに包まれている。
歳は十八、性別は男、彼の名前はアウレオルス。
髪の色は緑。ステイルの赤が『火』をなら、こちらは『土』である。

煌びやかすぎる姿は、男の中性的な美貌によって様になっていた。

「戦闘向きでないお前が僕を招くとはどういうつもりなんだ? お前と僕じゃ足止めにもならない、分かってるだろう?」

「それともなんだい、」

ステイルはニヤリと笑って続ける。

「今日は何十の魔道具を隠し持っているんだい? 骨董屋」

その言葉はアウレオルスにとってタブーに近い言葉であった。
錬金術師という戦闘に不向きなアウレオルスは、何十という魔道具に頼り、身を包まなければ、ステイルと同じステージに立つ事は出来ないのだ。

「全然。貴様、今の私が魔道具を持たぬ事にも気づかんのか」

「ま、そうだろうね」

このビルそのものが一つの巨大な魔道具の塊のようなものなのだ。
だが、それを『殺せる』者が侵入者とはアウレオルスも気づいていない。



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