392:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/12/16(月) 20:10:12.01 ID:9eG+/Tbw0
相手がアルクとかヘルシングのふしおうなら最悪だぜ
393:土蜘蛛[sage saga]
2013/12/18(水) 17:46:00.17 ID:kfBLXkwX0
妹達 sister's
394:土蜘蛛[sage saga]
2013/12/18(水) 17:46:45.81 ID:kfBLXkwX0
〜プロローグ〜
少女は薄昏い部屋の中で佇んでいた。
シャンパンゴールドの髪のその少女は何の感情も示さない顔でただ佇む。
少女からは紫電が漏れ、辺りの電子機器からは黒い煙が出ている。
395:土蜘蛛[sage saga]
2013/12/18(水) 17:48:12.36 ID:kfBLXkwX0
「…………、あ」
かすれた声で視線だけを横へずらす。
そこには微かに光を放っているモニターがあった。右上にはLIVEの文字。
その中で一人の少女が電気を浴びて倒れ伏す。
396:土蜘蛛[sage saga]
2013/12/18(水) 17:48:55.12 ID:kfBLXkwX0
モニター左側から黒シャツに白髪の少年が歩いてくる。
まるで散歩をしているような軽い足取りで、倒れ伏す少女に歩み寄る。
少年は少女に近づくと、ポケットに突っ込んでいた白い手を出し、少女に触れる。
撫ぜるように触れると、右肩の傷口に勢いよく人差し指を捻り込んだ。
少女の顔が苦痛に歪む。
397:土蜘蛛[sage saga]
2013/12/18(水) 17:49:45.79 ID:kfBLXkwX0
「や、だ……やだよ………、お願いだから、やめてよ…………」
いつしかモニターの前まで寄っていた少女は懇願する。
少年が何をしようとしているのかを理解してしまったからだ。
398:土蜘蛛[sage saga]
2013/12/18(水) 17:50:53.50 ID:kfBLXkwX0
「い、や……だ」
助けたい。救いたい。
でも、モニターの前で見ていることしか出来ない。
目の前で『妹』が死んでいくのをただ、観ていることしかできない。
399:土蜘蛛[sage saga]
2013/12/18(水) 17:51:23.53 ID:kfBLXkwX0
止まった。
動きが止まった。
「え、……なに?」
400:土蜘蛛[sage saga]
2013/12/18(水) 17:52:44.79 ID:kfBLXkwX0
少年は指を引き抜き、後方を見る。
指に血は一滴もついておらず、綺麗すぎる白だ。
モニターでは何を見ているのか分からない。
どうやら少年はモニター外の存在を見ているようだ。
少年が何かを呟く、より速く黒がモニターを横切る。
401:土蜘蛛[sage saga]
2013/12/18(水) 17:53:14.31 ID:kfBLXkwX0
ツンツン頭の少年は白髪の少年へ何かを呟くと、少女を抱きしめたまま走ってモニターから消えた。
残された少年は、頭を掻きながら興醒めだとでも言うようにツンツン頭の少年とは逆の方向へと歩き出し、これまたモニター外へと消えていった。
「ど、う……いうことよ……。な、んで、アンタが……」
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