過去ログ - 上条「神様だって殺してみせる」
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419:土蜘蛛 >>418飛ばしてください[sage saga]
2014/01/10(金) 20:43:51.52 ID:m0EQjzK30
ブチリと何かの切れる音がした。

「わ、た、し、に、は」
「御坂美琴って名前があんのよ! いい加減覚えろ!!」

叱声と共に凄まじい勢いで電撃が奔る。
だが、上条の右手が触れるだけでそれは霧散する。
その様子は少女――美琴にとっては予想していたことらしく、平然とそれでいてどこか悔しげに上条を見る。

「危ねぇな。最近の中学生は無能力者に能力ぶっ放すのが流行ってんのか?」

「そんな訳無いでしょ。バリバリの能力持ちが何言ってんのよ」
「それにしても、相変わらず無茶苦茶よねぇ。私の電撃が利かないなんて」

「おい、その自販機で買うならやめとけ。飲み込むぞ」

上条は呆れながら、美琴に注意を促す。

「知ってるわよ。だから、」

美琴はその場で左脚を軸に回転する。
そのフォームは、

「回し蹴り?」

上条が疑問を持ちながら見ていると、美琴は遠心力を味方につけた右足で自販機の側面を斜め下から蹴り上げた。
蹴り足からは微かに紫電が漏れている。

「こうすんのよ!」

自販機の取り出し口からは、缶ジュースが大量に溢れ出る。
スプリングが相当弱っていたのだろう。

「あちゃー、やり過ぎたかしら? あ、いっぱい出たからアンタにも……」

缶ジュースを抱えた美琴が振り返ったそこには、上条の姿は無かった。
駆ける音のした方を見ると、サンドイッチを両手に抱え、残像を伴いながら公園から脱出していた。

「ちょっ、何で逃げんのよ! てか、何あれ速っ!? 残像!?」



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