444:土蜘蛛[saga]
2014/03/02(日) 22:46:53.63 ID:40koM3tX0
「――ッ!?」
何だ。と、上条はとてつもない違和感を表から感じ取った。
ピリピリとうなじの辺りを刺激する――気配。
「(何だ?)」
何か得体の知れないモノが始まったような妙な胸騒ぎに誘われるように、上条は古本屋から表へと出た。
ぽつん、と黒猫が座ってこちらを見ている。
「アイツは?」
「Nya~~~」
「どこに行った?」
顔を上げた先、車線の向こうに見える裏路地への入り口。そこから、上条は死の気配を嗅ぎ取った。
「ここに居ろ」
黒猫を座らせ、上条は裏路地へと走る。
日も落ちかけ、なおかつ光の届かない裏路地は、表とはまるで違う世界のように暗い。
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