445:土蜘蛛[saga]
2014/03/02(日) 22:47:24.65 ID:40koM3tX0
上条は、落ちている茶色のローファーを手に取る。
それは、
「ミサカ……!」
奥へと走り出そうとした上条は、ガラスが連続して割れるような音が響く。
上条は、即座に手を後ろへと持っていき、差し込まれているナイフを手に取る。
『神上』は手に握り込まれると同時に、その刃を飛び出させた。
銀に煌めくソレは、人を傷つけるものとは思えない程に美しい輝きである。
眼前に構え、上条は細い路地を奥へと走った。
どれだけの勢いでこれだけのビール瓶を壁へとぶち当てたのか。
木っ端みじんになったビール瓶の破片を見下ろし、上条は疑問に思う。
何気なく視線をずらし、
「ローファー?」
先ほどのローファーの片割れ。
ミサカが、
「居る……っ」
キッ、と青紅い瞳で奥の闇を睨み、走る。
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