66:土蜘蛛[sage saga]
2013/09/30(月) 23:48:42.22 ID:avEOnP7D0
ふと、後方に人の気配を感じた。
「うん? これは随分と派手にやっちゃって」
「神裂が斬ったって話は聞いてたけどさ」
声が幼い。だいたいインデックスと同じくらいだと上条は予想を付けながら振り返る。
そこには、2m超の黒の修道服が立っていた。
だが、神父と呼ぶには抵抗のある出で立ちであった。
離れている上条にも香水の甘ったるい匂いが感じ取れ、髪は赤く染められ、十本の指にはそれぞれ銀の指輪、耳にはピアス。
煙草をくわえ、右目の下にはバーコードの刺青が刻まれている。
上条は確信する。
「お前が『魔術師』か」
「ん? あぁ、ソレから話を聞いたのかい?」
「聞きたいことは山ほどある」
「それは困った」
「だが、まず聞こう」
「ここに来て、何しようとしてんだ?」
目の前の神父は少し考えるような素振りを見せ、
言った。
「何って、回収さ」
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