過去ログ - 黒子「おまじない……?」#3.5
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115: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2013/11/24(日) 01:03:54.57 ID:mcaMOwdW0
刻命「むしろ……」
ためらい無く、手帳をパラパラと開けて中身を眺め回す。
刻命「命を失ってまでも、関係ない人間を巻き込むか。まったく、迷惑なものだ」
初春「あの……言っていることがよく分からないのですが」
刻命「これを見たら分かる」
手にした手帳を、初春の目の前に放り投げる。
床に落ちた手帳は、丁度見開きの部分を開ける形になっていた。
写真付きの生徒証が挟み込まれている。
中央のあたりで、手帳の冊子と同様に2・3cm程の長さの裂け目ができていた。
そこを中心として、赤く染まっていたものの――書かれている文字はなんとか判読できた。
初春(……聖栗栖女学院2年 古林蘭!?)
写真に写っている人物は――目の前の遺体のものだった。
そう、気絶する前まで握っていた――あの白い布の持ち主の名前だった。
刻命「こいつが君に憑依していたのだろうな。君の話を聞いた限り、一緒にいた男に拒絶されても迫っていたようだが……とばっちりもいいところだな」
初春「…………」
目の前の死者を責める同行者に、どう声をかけていいのか分からない。
多分、親友の黒崎も、目の前にいる初春も責めたくなくて。
初春をフォローしようとしてこんな行動に出ているのだが――少々やりすぎな気もする。
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