過去ログ - 黒子「おまじない……?」#3.5
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22: ◆IsBQ15PVtg[sage saga]
2013/09/24(火) 23:04:58.49 ID:f3ZWJOpO0
初春「どこにいるんですか……」
彼女の問いかけに、誰も答えるものはいない。
息音はおろか、虫がはいずる音さえも聞こえない。
漆黒の闇に閉ざされて何も見えない中、左右をゆっくりと眺め回す。
同時に背後の壁に手を着き、ふらつきながらもなんとか立ち上がる。
膝は時折がくがくしていたが、それもすぐに収まった。
歩けそうなのを確信すると、左手を背後へと恐る恐る伸ばす。
手のひらに伝わってきたのは――無機質で冷たいモルタルの壁ではなく、細く切られて格子状に組まれた木の感触。
それが引き戸のものだと推測するのに、さほど時間は掛からなかった。
格子状に組まれた木材に指を掛け、横方向に力を加える。
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