過去ログ - 黒子「おまじない……?」#3.5
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64: ◆IsBQ15PVtg[saga sage]
2013/10/24(木) 23:10:26.04 ID:BHTH2ViG0



 崩れたりしないかという不安は、もちろんあった。

 が、それは杞憂に終わり――何とか上半身を机の前にまで乗り出すような形に持ってくることができた。


 ぶら下がっていた左足も、無事に梁の上に乗せる。
 ここまでくると、あとはもう一息。
 両腕に一気に全体重を乗せて、床に手を着いたまま腕を伸ばす。
 全身はそのまま持ち上がり――曲げた状態の右ひざを床の上に乗せた。

 床は崩れるどころか、たわむ様子も無い。
 それを確認すると――ためらい無く、左ひざを曲げて、そのまま床の上まで持ち上げた。

 何とか割れ目の淵に――正座をするような形で乗りかかることができた。
 その状態で、割れ目から遠ざかるように、足を動かす。
 小さな机の傍にまで来ると、机の脚を右手で掴む。


 初春「なんとか……いけたようですね……」
 
 そこでようやく、階下への落下という危機から脱したと実感した。
 同時に、全身から力が抜ける。
 視線が床のほうへと移ったとき――傍に落ちていた手帳が目に入った。




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