13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/09/25(水) 06:48:33.81 ID:Mo0g5hMVo
時計の長針が本日23周をし、24周目に向けて動いている。
事務所に残っているのも俺だけになった。
ここでいつもの来客がガチャリとドアを開けて入ってくる。
もうちょっと早く入って来て欲しかったのだが、そこまで無理に言うわけにはいかない。
というかそんなことで嫌われたくない。
「お仕事は終わりましたか」
「いやー終わらない。手伝ってくれよ」
「どのようなお仕事なのですか」
「電話。春香がアイドル活動していた時のことを覚えてないのならしばらく休ませようかと考えていたんだよ」
「しかし、もう23時を過ぎています」
「だーから終わらないんだよ」
そう言いながら俺はお手上げポーズを取る。
すると彼女はクスっと笑って事務所内の明かりを消した。
一瞬で真っ暗になる事務所。これじゃ仕事ができない。
「貴音よ。これじゃあ仕事ができない」
「電話は明かりを消したままでも出来ますよ」
「そうは言ってもな、電話は出来るけどメモが取れないんだよ」
「では今日は中止です。それに向こうにも迷惑です」
「そうだな」
「そもそもそのような電話は先にするはずですが……」
「ごもっともです。明日朝一に電話だな。遅くても午前中までには」
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