18:律「うぉっちめん!」[sage saga]
2013/09/25(水) 14:17:07.45 ID:yFOnK56a0
唯『例えば、例えばだよ? 放課後ティータイムが全然売れなかったら、全然人気が出なかったら、
そんなの嫌だけど…… でも、もしそうなった時に、みんなで力を合わせて頑張っていったり、
励まし合ったり、そんな事で手に入る幸せや喜びもあると思う!』
唯『嬉しさも苦しさも五人みんなで分け合うのが幸せなんだよ! お金が儲かるとか、有名に
なれるとか、そんなの関係無い!』
唯『これから何が起こるかわかんないけど…… これから何が起こるか、私はすごく楽しみ。
だって、私達は五人なんだもん! ワクワクは五種類! 嬉しさは五倍! 苦しさは
五分の一!』
紬『唯ちゃん……』
唯『あ…… ご、ごめんね。なんか私ばかり喋っちゃって。だんだん自分が何言ってるか、
わかんなくなってきちゃったし』
紬『Life goes on...』
唯『え? らい…… 何?』
紬『Life goes on。“人生は続く”って意味よ』
唯『そう、それそれ! らいふ・ごーず・おん! まだまだ続くんだよ! 人生も、放課後
ティータイムも、まだまだ続く!』
紬『そうね。放課後ティータイムはまだまだ続く。もっともっと頑張って、バンドを成長
させなくちゃ…… 気づかせてくれて、ありがとう。唯ちゃん』
唯『いやいや〜、どういたしまして〜』
紬『本当にすごいなぁ、唯ちゃんは……』
澪が振り返っていたのは、紬のバンド脱退直後。
あれは2014年7月頃。
唯『それでね、サビはこんな感じになるの。今、弾いてみるね』ジャジャジャジャジャジャジャジャーン
律『んー、いいんじゃない? ノリやすいし』
梓『そうですね。自然と身体が横に揺れちゃうリズムです』
澪『……ちょっと待てよ、唯。そのサビのメロディ、ただのドレミファソラシドじゃないのか?』
唯『ん? そーだよ?』
澪『そうだよ、って…… 真面目にやれよ! 私達はプロなんだぞ! そんな手抜きして
どうするんだ!』
唯『て、手抜きじゃないよぅ! このメロディの方が楽しいし、入って来やすいし、一生懸命
考えたんだよ!』
律『澪、それは言い過ぎだろ! 唯だって真面目に――』
澪『律は黙ってろ! 大体、この前作った曲だって、一曲の中で無駄に何回も転調してて
ワケわかんなかったじゃないか! やる気あるのか!』
唯『あれは……! 回想とか夢から覚めた現実とかを表現したくて……』
澪『作詞作曲編曲を二人の共作にしよう、って言い出したのはお前なんだぞ! こんなんじゃ
まともな曲なんか出来っこない! どうしてもっとちゃんとした曲が作れないんだ!』
唯『ちゃんとした曲……』
澪『やりたい事をやるのはいいよ! でもな、私達はプロなんだ! 売れる曲を作るのが
前提なんだ! その上で自分のやりたい事をやれ!』
梓『……』
律『もう、よせよ…… 澪……』
唯『ご、ごめんなさい……』
澪『……いや、私も少し言い過ぎた。……ごめん』
律『あ、んじゃさ、とりあえずこっちの出来てる曲のアレンジに入ろうぜ』
澪『ああ……』
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