21: ◆XtjOmDyc46[sage saga]
2013/09/27(金) 18:57:00.26 ID:71Y1R1Gco
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「参ったなぁ。ほっぺが熱くなってきたよ」
両手で自分の頬を触る。ぷにっとした感触と共に、普段より少しばかり熱い体温が伝わってくる。
「それにしても……」
鎮守府の廊下を歩く時雨は、窓の外を見る。
しとしとと降り続く雨。
自分と同じ名前のそれは、静けさを際立たせていた。
「雨、か」
歩を止める。
いつの間にか、食堂に辿りついていた。
「ダメだね。まだ、思い出してしまうんだ」
誰もいない食堂の真ん中で、時雨は少し高い椅子に腰かける。
脚をぷらぷらとさせ、雨音に耳を澄ます。
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