28: ◆XtjOmDyc46[saga]
2013/10/04(金) 01:13:56.06 ID:GEKLbES6o
「そんなことないぞ。間宮羊羹とか好きだしな」
時雨は提督の向かいの椅子へと腰を下ろすと、カゴにはいったクッキーを一枚手に取った。
チョコレートとバターで口の中がいっぱいになるほどの甘さを感じ、時雨の頬も自然と緩む。
「お、お前もそんな顔するんだな」
「うん? どこか変だったかな」
「変じゃないよ。時雨でも甘いもの食べてニッコリするんだなーって」
キョトンとしている時雨に笑いかけ、提督は再び紅茶のカップを手にとる。
さっき考えていた暗い考えが杞憂に終わりそうで、心の中で胸をなでおろす。
「時雨でも、って……それは僕を馬鹿にしてるの?」
「まさか。第6駆逐隊ほどじゃなくても、子供っぽいとこもあるんだな」
「あの子たちと一緒にされるのはちょっと……僕の方がちょっとはお姉さんだよ」
「うんうん」
「むぅ」
不満そうにぷくっと頬を膨らませてるあたりがまた、子供っぽさを際立たせていたりするのだが、時雨本人は全く気にしている様子はない。
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