49: ◆XtjOmDyc46[saga]
2013/10/27(日) 22:37:52.18 ID:o8TtamC1o
慌てて口を塞ぐも、もう遅い。
時雨の顔がみるみると赤くなるのを楽しむように、鳳翔は彼女の顔を見つめる。
「な、なんでもないよっ」
「うふふふ。時雨、朝御飯は食べましたか?」
真っ赤になった時雨の前に、同じく赤い茶碗が置かれる。
白く輝いたご飯と海苔だけのシンプルなお茶漬けだったが、時雨の食欲をそそるには十二分だった。
「ありがとう。ごめんね、忙しいところを邪魔しちゃったみたいだ」
「いえいえ、大丈夫。それに、そろそろ……」
「おはようございます」
意味深な言葉と共に送られた鳳翔の視線につられ、時雨も入口の方へ顔を向ける。
そんな二人に合わせたかのように、朝日をバックに戸開いたのは赤城だった。
「赤城、おはようございます。いつも通りでいいですか?」
「よろしくお願いしますね」
待ってましたと言わんばかりに、鳳翔の手元から次々とお皿が現れ、カウンターに並べられていく。
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