62: ◆XtjOmDyc46[saga]
2013/11/08(金) 17:55:45.95 ID:EdS0i5B2o
与えられた潤いに喜ぶように、風にそよぐ野菜達は踊っているように見えた。
「毎朝こうやって水やりするのが、アタシの日課でさー」
「そうなんだ。知らなかったよ。ここは、北上が育ててるのかい?」
「まーそんなとこかなー。って言っても、提督の畑なんだけどね」
はい、おしまい。と、空になったジョウロを物置棚へと直し、北上は手をパンパンと叩く。
割と広い畑への水やりだったというのに、とくに疲れている様子も無い。
「提督は?」
「提督も暇見つけて来てるかな。お昼に一人でトマト食べてたりするんだよねぇ」
「そうなんだ。知らなかったよ」
「まだちょーっと早いけど、今度の収穫の時は時雨も来なよ」
「お邪魔にならないなら来ることにするよ」
うんうん、と頷きつつ、北上は時雨の隣までやってきた。
大井とお揃いである緑色の制服に、少し泥がついている。
「ちぇー、汚れちゃったかー」
「朝風呂とかどうかな。この時間なら誰もいないと思うよ」
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