過去ログ - オティヌス「おにいちゃん、だいすき」フィアンマ「そうか」
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12: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/09/26(木) 21:37:39.28 ID:59/kP5GY0

フィアンマが素直に紅茶を口にしたのは、ロキを信用したからではない。
ただ単純に、毒を盛るメリットが見られなかったからだ。
そもそも、何かをするつもりであればこんな小者を寄越しはしないだろう。

「……」

さく。
少し焼いてあるバゲットには、ブルーベリージャムが塗られていた。
それを口にし、紅茶を飲み、フィアンマはぼんやりと考える。

魔神。

ある程度優秀な魔術師であれば、知っている言葉。
魔術を究めた末に、神様の領域にまで足を踏み入れた魔術師の事だ。
自分はそちらとは違うアプローチせ神の領域を踏破しようとした訳だが。
まさか本当に純粋な魔神が存在しているなどとは思わなかった。
いわば、伝説の存在のようなものだからだ。

「……ふ」

とはいえ、大天使をこの手で"堕ろした"自分が、たかが魔神に驚愕するのも不自然。
口端に付着したジャムを舌で舐めとり、フィアンマはロキを見やった。

「あの女の目的は」
「オティヌス様のことでしたら、はて、私にもわかりかねます」

一介の魔術師になどわかるはずも、と彼は笑う。
フィアンマは退屈そうに脚を組んだ。


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