過去ログ - オティヌス「おにいちゃん、だいすき」フィアンマ「そうか」
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30: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/09/28(土) 00:15:16.62 ID:b9NdKDc50

『ぞんびー!』
『あっちいけー』
『う、うう……、』

生まれつき、少女は右目が悪かった。
感染するようなものではないのだが、その奇病の見目は酷く。
右目は、まぶたを含めて腐敗した様な色合いになっていた。
見目が良い少女とはいえ、同年代の子供からは気味悪がられる訳で。

特殊な才能を持った人間が在籍する、ローマ正教の孤児院で。

彼女は、独りぼっちだった。
同じ場所に実兄も在籍していたが、彼は助けてはくれない。
というよりも、年齢が四つ程離れているため、あまり接触がなかった。
貴族であった家が潰れる前から、さほど仲がよかった訳でもない。
接触がない理由は年齢というよりもその仲の悪さが原因だろう。

『……こんなめ、いらない…』

ふわふわとした金髪で覆い隠してみても。
やっぱり右目は自分から見ても気持ちが悪い肉でしかなく。
なのに視力は微妙にあるというのだから、救えない。


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