過去ログ - オティヌス「おにいちゃん、だいすき」フィアンマ「そうか」
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359: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/10/19(土) 21:47:22.09 ID:YbhEVYHX0

「………」

意識が浮上する。
くぁ、と欠伸を漏らし、フィアンマはのろのろと起き上がる。
何やらごそごそと浴室の方から聞こえるが、オティヌスが着替えているのだろうか。

「……」

ふと。
彼女を受け入れてやれる他人の異性は自分だけなのかもしれない、と思う。
彼女はなかなかに破綻した人格をしているし、犯した罪は重い。
だとするならば、自分はやはり彼女を愛してやるべきなのかもしれない。
いや、〜やるべき、と言い訳をするのはよくない。
昨夜の一件で、そうした方が良いのでは、そう思ったのは、自分だ。

幸福とは不定形。

誰かと幸せになって欲しいというのは、あくまで自分個人の意見だ。
もしかすると、彼女にとっての一番の幸福は自分と結ばれることなのかもしれない。
子を成したいだとか、性的なことを求められないのであれば、恋人にはなってあげられる。
だが、そういった行為を排除した関係は恋人と呼べるのだろうか。
ハグやキスなら家族でも愛情表現として行うものだし、と考え込むフィアンマ。

ガチャリ

浴室のドアが開いた。
そちらに視線をやると、ナース姿のオティヌスが立っていた。
露出度はそこそこに抑えられているが、透け気味の生地なのであんまり意味がない。

「………お前はいつからそういう職業に転職したんだ?」
「私の職業は今も昔も魔術師兼おにいちゃんの妻だが?」



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