過去ログ - オティヌス「おにいちゃん、だいすき」フィアンマ「そうか」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2013/09/26(木) 21:36:48.49 ID:59/kP5GY0
目が覚めると、甘くて良い匂いがした。
ジャムと紅茶の匂いだろうか、とフィアンマは推測する。
音からして、恐らくスライスしたバゲットにでもジャムを塗っているのだろう。
「………」
視界をフルに使う。
のろのろと起き上がると、男に声をかけられた。
初老、或いはかなり年配の男性の声だった。
とはいえ、ローマ教皇よりは若い様な気はする。
「お目覚めになられましたか」
「…お前は誰だ」
「私はロキ、と申します。この度はオティヌス様より貴男様のお相手と監視役を申し付けられておりまして…」
「そうかい」
長くなりそうだと判断したフィアンマは面倒そうに会話を切ろうとする。
どこか道化の様で、紳士的な雰囲気を醸し出している男性は紅茶を啜りながら手招いた。
「よろしければ、召し上がられませんか。
聞く所によれば、既に24時間程お食事をされていないようで」
「毒が盛られている恐れを考慮すれば、乗る訳にはならんな」
「ふむ。『善意』に負けて尚、あなたはお信じになられないのですか?」
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