過去ログ - 【オリジナル】乙女合体ガチユリダー
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14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/30(月) 01:40:12.60 ID:QEnjOaBAO
リリーキャット:コクピット
正純「くう…う…ううう!!」ギギギ…ギギギギ
まつりは操舵管を握り締めて力の限り引いている。
まつりの首につながれた義体のコネクターから触手に締め付けられる痛みや不快感が襲い来る。
正純「痛い…っ!!はなして、下さい!!」チュイン
まつりが目を凝らすと、照準が自動的に定まり触手に機銃が向いてちぎり取ろうと動き始めた。
しかし……
バララララララララ!!!!
正純「!!!?」
当たらない、触手がまるで蜃気楼だったかのように機銃の弾丸をすり抜けながらさらに強く機体を縛る。
正純「あああ!!!まさか、これが軸の移動…!?」
まつりは綾乃から、訓練時これがどう言うものかを聞いていた。
地球が持つ攻撃の意志。
可能性を操る五次元生命。
可能性軸の移動による通常兵器の無効化。
訓練ではいまいち理解できなかった、今相対する敵の本当の恐ろしさを実感したまつりはただその恐ろしさに竦み上がった。
しかし、まつりの脳裏にひとつの人影が浮かぶ。
ジオイド被害で死んだ父の姿。
最期の時まで義体の性能強化にすべてを捧げ…まつりを、皆を気遣って死んでいった父の姿。
『まつり…いつかお前もその力で誰かを守っておやり』
正純「……この子は抗う為の力がある……お願い、リリーキャット!!」
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