過去ログ - 【オリジナル】乙女合体ガチユリダー
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199:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2013/11/12(火) 14:51:11.37 ID:ZoOZgXCC0
正純「やぁぁぁあああ!!」ブォン

アベル「あぶなっ!!?」ヒョイ

正純「おっとっとっと…」ヨタヨタ

 フルスイングでラケットを振り下ろし、よろけたまつりはなんとか体勢を立て直してアベルに向き直った。

アベル「あぶないなぁ、素に戻っちゃったじゃないかね?」

容呼「まつりさん!!あいつは…あいつは……」

 今まで自分たちのしがらみに巻き込まないように黙っていた事…それを明かすことに躊躇う容呼。 しかし、まつりは構わないでラケットをアベルに向けた。

正純「詳しいことはわかりません…でも、貴方が勝手な理由ではじめちゃんを苦しめてるのはわかります!!」

アベル「苦しめているかね…すべては僕らが救われるためにやっているのに」

容呼「!?」

 容呼は絶句した。
 この世界から生命を消し去ろうとしてきた、黒幕たるアベルの口からでた言葉に。
 それが全て、自分とはじめの為だと躊躇いなくいえることに。
 しかし…まつりはラケットを握る手に力を込めて、かつてない怒りに震えていた。

正純「救われるため…? きゃっ!」

 アダマスとウェヌスの噴射で、まつりは大きく後退させられる。

アベル「僕たちはね、この世界にいることを拒絶された人間のなり損ないなのさ…初めはそれでもいいと思っていた、どんなに苦しくても僕たちはそれを受け入れたよ…なにせここに存在する以上は、僕たちはどうしても生きたかったからね」

 語るアベルの身をウェヌスの腕が包んで持ち上げていく。

アベル「でもね、こいつに出会ったその時わかったんだ……この世界に碌な未来はない、やってくるのは恐怖と絶望だけだとね」

正純「……!!」

アベル「なら僕たちは書き換えなければならない…僕らの苦しみが報われず、それが破滅を生むのなら…それよりましな終焉を迎えて新しい歴史を紡ぐべきだとね!!」

 アダマスもまたはじめの身を持ち上げる…そして、まるで巨大な生き物が餌を口に放り込むようにコクピットにはじめを放り込んだ。
 そしてアベルもウェヌスのコクピットに乗り込んだ。

正純「はじめちゃあああぁぁぁぁぁぁん!!!!」


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