過去ログ - 【オリジナル】乙女合体ガチユリダー
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203:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/11/13(水) 11:37:48.43 ID:5Svex+GL0
ガチユリダーコクピット


 まず最初に身を震わせたのは、クロノスの節々から溢れ出る闇を目にしたさいかだった。

根本「何こいつ…纏ってるニュクス因子の桁が違う…!!」ゾワッ

琴主「こいつが、あのアベルなの?」

 ロボットを介してとはいえ、先に話したときとは明らかに纏う雰囲気の質が違う。
 少し虚弱で変わり者なだけだった青年が、どうしてこんな邪悪な気配を発せるだろうか。
 その疑問を払うように、まつりから通信が入った。
 映像には弱りきった容呼も映っている。

正純『まじるさん!!早くあの中からはじめちゃんを助け出して下さい!!』

琴主「はじめちゃんを!?どういうことなの!!」

容呼『早くせぇへんと、はじめが消えてまう!!!!』

琴主「消え……る…?」

 容呼は迷うように俯くと、意を決したように顔を上げて静かに話し出した。

容呼『彼女は…昔亡くなった『燕糸・八重架』いう人のコピーやったんや。しかし、何らかの理由で記憶をなくしてその上から新たに愛糸はじめという人格ができた…それが今のはじめちゃんや』

正純『…!!』

琴主「はじめちゃんが…死んだ人のクローン?」

容呼『あいつは…あのアベルいう奴ははじめさんの肉体に封じ込められていた八重架を覚醒させて、彼女の強力なS.N.W.能力で世界を壊す気なんや』

根本「…!!魔女がやろうとした歴史改変を…ガチユリダーの力でやったら!!」

容呼『はじめちゃんの肉体の本来の持ち主は八重架や…いまのままやと、はじめさんの意識が八重架に食われてまう!!』

 パチ、パチ、パチ 拍手とともに、もう一つ通信端末が開いた。
 そこには、機械の触手に浸食されたアベルが映っていた。

アベル『その通り、まさしくその通りだね』

琴主「アベル…っ!!」

アベル『まさか愛糸はじめがここまで自らの肉体への執着を見せるとは思わなかったがね…ウェヌスを呼び出した時点で食らいつくしたはずだと思ったんだけど…これはいったん持ち帰って記憶を返してあげないことには何ともならんね』ヤレヤレ

琴主「…あんたは…それでいいの?」

アベル『? どういう事かね?』

琴主「あんたははじめちゃんの事、『妹』って呼んでたよね…やえかって子の事だったのかもしれないけれど、でも…その妹を苦しめるようなまねをして…あんたはそれで良いのかってきいてるんだ」

アベル『……成る程、確かに今のはじめという人格も確かに肉体的には地続きの僕の妹だね…でもね』

琴主「……」

アベル『全てを思い出せばきっと彼女は僕に賛同するだろう…いずれ僕諸共消えて、物質として永遠の安寧を得るんだ。過程には何の意味もないね?』

琴主「………そうか、わかったよ」ギュウゥゥゥ

 交は強く操舵を握り、一気に振りかぶった。

琴主「あんたは……ただの馬鹿野郎だ!!!!」グァ

 ゴガアアアアアァァァァァン!!!!

 


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