過去ログ - 【オリジナル】乙女合体ガチユリダー
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28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/01(火) 11:57:30.60 ID:8h5q+AbR0
「……!?にゃっ?!」

 突然現れた立体ウィンドウに驚いたのか、少女は交の腕を放してウィンドウをよけようと何もない空間をかき分けている。

琴主「わわっ、また!?……って、君も」

 昨日の事件で流石に慣れたのか、交はウィンドウを順に消してもがく少女に気づく、そしてもがく理由にも。
 この少女もまた、同じ全身義体なのだ。

「……っ、だからどうした…!!」

 少女はようやくウィンドウを消したのか、懐に手を忍ばせて交に構える。

琴主「いや、何で押さえ込まれたのかとか色々訊きたいんだけど…」

 琴主が訪ねると、少女の目尻に再び涙がたまる。

「貴様が…貴様なんかが…っ」ウルッ

琴主「わわっ、ちょっとまって待って!!」

 交の制止も聞かず、少女は懐からダイヤ型の手裏剣…いわゆる苦無を取り出し交の足元に放つ。

「正純お嬢様は渡さない!!」キュッ

琴主「ひあ!?」ガクン

 少女は苦無と袖につながれた極細のワイヤーを巧みに操って交の足を払う。
 しかしワイヤートラップの扱いは野生化した動物に対処していた交にも心得があった。
 交は転ぶ前とっさに苦無を拾い返し、少女の後ろに投げ返した。

「なっ…!?」グン

 少女にワイヤーが絡まり、苦無が少女の周りを一回転する。
 交は起き上がるともがく少女に向かって歩いていき、そのおでこにチョップを食らわせる。

琴主「こら!そんなの振り回したら危ないだろ!」べちこ

「あくっ……うぅっ、くそう…」

 ボロボロと泣き始めた少女に、交は困り果ててその頭をなでる。
 そして落ち着いて考え、交は少女がまつりの名を呼んだことを思い出した。

琴主「ねぇ、君まつりの知り合いなの?」

「……君じゃない、愛糸・はじめ…正純家の専属ガードマンだ……」グスッ



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今回はここまで。
くのいち娘の愛糸・はじめ(まなと・はじめ)。
ちなみに交は特に小動物が大好きだったりします。


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