過去ログ - 【オリジナル】乙女合体ガチユリダー
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38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/02(水) 16:02:47.73 ID:+q9A2eqw0
八尾の入れた極上のお茶と茶菓子に一通り舌鼓をうった後……琴主が恥を忍んでガチユリダーの話をすると、八尾はしばし唖然とした後に口元に手を当てて笑い出した。
八尾「そんな事が……ふふ、綾乃らしい」
琴主「八尾さんは綾乃と知り合いなんですか?」
交の問いに、八尾は懐かしそうに見上げる。
八尾「ええ、よく知っています。まぁ子供の頃からの腐れ縁と言いますか、よく会長共々迷惑をかけられたものです。同時に面倒も見られましたが…」
琴主「 は、はぁ」
そこで、わずかな違和感を覚える。
確かに綾乃は年上だろうが、見たところそこまで年齢を重ねているようには見えなかったのだ。
見たところ20、30代の八尾…そんな彼女と子供の頃からの仲であの外見なのだからかなり胡散臭さが増す。
先からはじめが『おばさん』と呼んでいたのも頷ける話である。
八尾「それで、交さんはどうしますか?」
琴主「え?」
正純「…!!」
愛糸「……」
八尾「この戦いは全生命の命運をかけていると同時に、貴女自身の命もかけた危険なものになる可能性もあります。まぁ、P.A.U.R.スタッフも我々も最小限そんな事態にはしないようこちらで尽力はするつもりですが……しかし、貴女は巻き込まれただけで本来はただ全身義体というだけの一般人として暮らす権利があります。もしも戦いに加わるのをやめたくなったら、それでいいとも思いますよ?それは綾乃も重々理解しているでしょうしね」
琴主「いや、私はもう十分首を突っ込んじゃったし…」チラっ
正純「まじるさん…?」
愛糸「……」ムッ
琴主「…放っておけないから」頬ポリポリ
愛糸「………」ムムム
八尾「でしょうね…ほら、はじめも拗ねない……!!」
先ほどから殆ど何も言わず頬を膨らましたりと表情だけころころ変えているはじめの心境を読んで諭すと、突然立ち上がって障子を開けた。
八尾「成程、随分と空気を読む敵ですね」
八尾の視線の先では、空を包むように赤い霧が集まって島京の上空に集まり始めていた。
琴主「あれは…!!」
愛糸「あれが、ジオイド…!!」
八尾はポケットからペンライトのような器具を取り出して琴主の胸に向ける。
八尾「では、はじめもついて行ってあげてくださいね。まつりさんは今日はお休みと伝えておいてください」カチッ
琴主「え…あの、何を」パシュン
愛糸「師匠!?ちょっと待って」パシュン
ペンライトから発された見覚えのある光線が交の胸にあたると、交は一日ぶりに空白のような一瞬を感じた。
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