過去ログ - 【オリジナル】乙女合体ガチユリダー
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61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/07(月) 14:55:32.99 ID:3/ssYIDf0
愛糸「はっ!!」バッ シュバ

根本「おっと、っと」ヒョイヒョイ

 初めの投げた苦無を、さいかはいとも簡単によけていく、そこではじめがまず感じたのは違和感だった。
 ハッキングスキルで経歴を隠したのか、それとも何かの器具を用いているのか。
 さいかの動きの自然さ、時々見える首元の痕跡確認…どうみても、さいかは生身の人間だった。
 だからといって油断は絶対にしない、多少の頑丈さを除けば義体と人体の出力にさしたる違いはない。
 その上はじめは生身でとんでもない事ができる人物を複数知っている。
 だからはじめはさいかが『どうやって』ハッキングを行うのかという疑問に深く足を踏み入れることをやめた。

愛糸「何故、全身義体の生徒を襲撃する!!」ギャリッ

根本「!!」

 はじめはさいかにあえて避けさせた苦無に繋いだワイヤーを引っ張り、さいかにとって戦いにくい結界を構築する。
 そしてさいかが一瞬ひるんだその隙に、隠し持った警棒をその喉元に突き付けた。

愛糸「さぁ、答えろ」チャキッ

根本「……」ニィ

 しかし、はじめは最初の選択から間違っていた。
 『どうやって』生身でハッキングを行ったのか、それをもっと深く考えるべきだった。

 バツン

愛糸「なっ…!!」ガクン

 引っ張っていたワイヤーを何かが断ち切った。
 編みこんだ単分子繊維のワイヤーは切れ味がない代わりに攻守ともに使えるほどの強度を誇る、そのワイヤーを信頼していたはじめは引っ張っていた力に引っ張られてバランスを崩す。

根本「惜しかったけれど、答えましょうか…?」ビュッ

愛糸「がっ…は!?」ギュルッ

 そして、ワイヤーを断ち切った何かが初めの体を縛る。
 動けない初めの両頬を撫でながら、さいかは顔を近づける。

根本「私はあの『神』に興味があるの…正確にはあの神に触れ、世界を教え、力を与えた審神者の存在……それがこの世界の味方になるか、あの女のように最悪の敵となるか…さぁ、見せてもらいましょうか?」スッ

 はじめは先に女生徒がされていた行為を思い出し、屈辱にきつく目を瞑った。

愛糸「お嬢…さま……っ!!」

 その瞬間、周囲の空気が変わった。

「さいか!!」

根本「!!!?」バッ

 何者かの声に、さいかは窓を向く。
 空が再び赤く染まっていた。

愛糸「ジオイド…!!」ギリッ

根本「……ふぅん、あいつ等もあなたたちをもっとよく知りたいということか」スッ

 バチッ

愛糸「がっ…!!?」ドシャ

根本「お嬢様とやらか、それに近い人物…これで一気に絞り込めたわ。さぁ出てらっしゃい、人に作られた神様とその審神者……ハジ、私の代わりにその子の記憶を洗っておいて」

「了解」

 さいかが言うと、ジオイドと同じように赤い霧が集まって球体を形作る。
 そしてはじめの首元に触手を差し込んだ。

根本「せっかく収束したんだから、楽しめばいいのに」

「お前ほど悪趣味じゃない」


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