過去ログ - 人狼「とある狐の物語」
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39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/10/03(木) 23:42:50.58 ID:krZxxzSS0


「黒、だな 」

「・・・当たり。 腹の中までまっくろけってね 」

おれの心が白いかどうかは疑問だが、奴等が黒いのは間違いない。

「緑にも何かお前を表す意味があるんだろ? 」

「何だろな、石には意味があって、叡智とか希望とか。叡智なんてオレにぴったりじゃん! 」

何言ってやがる。呆れながらも笑ってしまう。
ほざいた自分でも照れて、つられて笑いながらふとあの表情を浮かべる。

「・・・もういっこあったっけ・・・」

小さな声でつぶやくのを拾い上げる。

「まだあるのか?随分色んな意味があるんだな 」

「うん、そっちは石の意味じゃないけど・・・まあいいよ! 」

緑色の意味か。緑、夏の葉の色。おれにとって緑は生命と獲物の象徴だ。
この元気のかたまりのような毛玉もおれに何か"気持ち良いもの"をくれている。
もうひとつの意味もきっと善いものなんだろう。

おれはそれ以上つっこまずに話を切り上げ、その日は一緒に狩りを楽しんだ。
あの村にはそうそうネズミなんか出なかったように思うがロードはなかなか筋がよく、
おれの教えたやり方をあっという間に飲み込んで2匹の野ネズミを捕らえ、
きれいにたいらげて帰っていった。




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