過去ログ - 人狼「とある狐の物語」
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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/09/27(金) 22:43:35.35 ID:VUF0yUpA0

・・・・そうだ、最初に"ずっと孤独"といったが、ガキのころ、人間どもが
おれを受け入れていた時があった。

肉食いで野生の狐という生き物が受け入れられていた理由、
それはきっとおれの見た目のせいだ。

狼とは対照的に、俺の体は積もったばかりの雪のようにまっしろだ。
成長したいまではこんな剣呑ななりだが、ガキのころはきっと冬の野兎さながらの
かわいらしい姿だったのだろう、人間から見れば。
自分で見たことはないが、この目は夕焼け空の色をしているらしい。

大人も子供もおれを"ヴァイス"と呼び、おれの姿を見るたびに微笑んで
食い物をくれたり体を撫でたり耳の後ろを掻いてくれたりしたものだ。

自由と、食い物と、安全と、あとうまく言えないが"何か気持ち良いもの"が
全て揃っていた、まるで奇跡のような日々。

あんな日々が長く続くわけはなかった、と今のおれならわかる。



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