過去ログ - 落とし胤の一夏「今更会いたいとも思わない」
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200: ◆vc6TpLHdOs[saga]
2013/10/05(土) 11:57:37.88 ID:vMP5JNPt0

爺様「あの二人にどれだけ落ち度があろうとも、それ以上は許さぁん!」

一夏「何でだよ!? 覚悟も地位も能力も人脈も不揃いな二人だったからこそ、爺様の許から逃げ出すしかなかったんでしょう!」

一夏「爺様の傘の下にいれば、今ものうのうと暮らせていたろうに…………!」

爺様「確かにそうだ。あの二人には途方も無いぐらいの格差があった。身の程知らずもいいところだった」

爺様「あの二人が駆け落ちした時、儂は怒りに身を任せた」

爺様「あの二人に対して手を回して徹底的に迫害した。その結果、二人は――――――いや、言うまい」

爺様「だが、終わってみれば、儂は大きな過ちを犯したことに気づいてしまったのだよ」

一夏「………………?」

爺様「儂はな、一夏……」

爺様「人間というものはやはり愛が無ければダメなのだと思うのだ」

一夏「はあ…………?」

爺様「わからんのか、一夏よ?」

一夏「まったく…………その通りだとは思いますけど、それだけじゃダメなのは爺様がよくご存知でしょう?」

爺様「お前は打算的でかつ機械的な婚姻関係を嫌う一方で、結ばれるには取り巻く環境への覚悟が必要という、極めて対極的な結婚観を持っているな?」

一夏「当然じゃないか…………祝福されるべきものなんだから」

爺様「なら、それ相応の相手をこちらで見繕えばそれでよいのだな?」

一夏「…………言っている意味がわからない。それに、相変わらず俺の結婚に結び付けたいんだな、爺様は」

一夏「俺は爺様の財閥に所属する日本籍のISドライバーであり、財閥総帥後継者だぞ?」

一夏「その伴侶として相応しい――――、国籍も、家柄も、覚悟も、能力も、その全てを備えている人なんているんですかね?」

一夏「まず最初に、国籍は大切だ」

一夏「俺はれっきとした日本籍の企業と契約を結んでいるから、他所の代表候補生と婚姻を結ぼうものなら国家レベルの介入や干渉、監視が付く」

一夏「次に、家柄――――――」

一夏「言うまでもない。あの二人が爺様の許から逃げ出した事の大元は旦那の年収や学歴で世間体を気にするセレブの営みのせいだ」

一夏「付け加えて、IS学園の人間は完全に対象外だ。俺の正体を知る人間はわずかにいるけれど、それでも――――――」


爺様「――――――いるぞ? その全てを備えているのが」


一夏「…………どこかの組の未亡人だとかそんなんじゃないよね?」

爺様「お前よりも1つ年上だがな」




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