過去ログ - 落とし胤の一夏「今更会いたいとも思わない」
1- 20
3: ◆G4SP/HSOik[saga]
2013/09/28(土) 09:54:26.79 ID:mq5otnXP0

女性にしか扱えないIS〈インフィニット・ストラトス〉と呼ばれる世界最強の兵器の登場によって、女尊男卑が当たり前となってしまった時代に突入して……



ISの世界大会『モンド・グロッソ』の第2回決勝戦を目前にして、俺は何者かに誘拐された。

その結果、第1回『モンド・グロッソ』総合優勝者“ブリュンヒルデ”織斑千冬は、大切な試合を放棄して俺のことを救い出してくれた。

だがそれと引き換えに、世間では連覇は確実視されていた“ブリュンヒルデ”の試合放棄に世界が沸き立つ。

その結果、織斑千冬という一人のISドライバーの栄光の道はやがて閉ざされることとなった。

そして、俺の人生も雷鳴轟く嵐の夜に大きな転機を迎えることとなり…………



ゴロゴロ、......ピカーン!

一夏『ち、千冬姉……』オドオド

千冬『………………』

一夏『俺は家に帰されるんじゃなかったの……?』キョロキョロ

一夏『ど、どうして――――――』

一夏『財閥の豪邸でこんな饗しを受けているの……?』ブルブル

千冬『いいか、一夏。お前は今日からここで暮らすんだ』

一夏『――――――この財閥の跡取り息子として、な』

一夏『どういうこと、千冬姉!? 俺たちに親なんて――――――』

爺様『それについては儂からぁ説明しよう、――――――孫ぉ』

一夏『――――――は、“孫”?』

爺様『別におかしくはなかろう。人として生を受けるには必ず親がいて、またその親もいる…………』

一夏『今更会いたいとも思わない』バンッ

一夏『俺の記憶は小学1年の時の千冬姉との入学式の時から始まっているんだ!』

一夏『俺にとって千冬姉以外に親なんて存在しない!』

千冬『………………』

一夏『帰してくれ! 俺たちとあなたは無関係だ!』

爺様『だが、己の非力さをぉ悔やんではいないかぁ?』

一夏『――――――う! そ、それは…………』

千冬『お前が気にすることはない』

爺様『そして、お前はもう日常に帰ることはできない』

爺様『何故なら、お前は他ならぬ“ブリュンヒルデの弟”だからだ』

一夏『あ、ああ………………』

爺様『お前が日常に帰った所で、再びお前が織斑千冬の弱みとなるのは明白だぁ』

一夏『――――――千冬姉!? お、俺は……』

千冬『待て、勘違いをするな。これは互いにとってWin-Winな交渉だ』

千冬『私とお前が引き離されるというわけではない』

一夏『じゃ、じゃあ、二人揃っての養子縁組ってことなの?』

千冬『ああ、そうだ。私たちはこの人の養子となる』



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
206Res/359.01 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice