252: ◆yJ9Y64R876[sage]
2013/10/18(金) 22:31:41.43 ID:2qXjT4a30
少年「なあ、男2。竜っていると思うか?」
男2「唐突だな、……まさかお前本気で存在してると思って図鑑読んでたんじゃ」
少年「ばっバカな、違うよただ竜とヘビって似てるかなと、ふと思っただけで」
253: ◆yJ9Y64R876[saga]
2013/10/18(金) 22:34:51.36 ID:2qXjT4a30
男2「んで、お前はどのくらい竜について知ってるんだ。俺だって最近知っただけで詳しくは知らねえからな」
少年「大きい、飛ぶ、火を吐く、ガオーって感じかな」
男2「…………」ゴスッ
254: ◆yJ9Y64R876[saga]
2013/10/18(金) 22:37:01.05 ID:2qXjT4a30
男2「次、東洋と西洋について」
少年「ばっちこい」
男2「東洋では細長く翼を持たないフォルムが一般的だな」
255: ◆yJ9Y64R876[saga]
2013/10/18(金) 22:39:31.48 ID:2qXjT4a30
男2「…ところが逆に西洋では竜の扱いも正反対だった、キリスト教がいい例だな」
少年「扱いも正反対って?」
男2「キリスト教ではサタンつまり悪魔の別の姿とも言われている。それに蛇はアダムとイヴを唆し禁断の果実を喰わせた罪深き存在だからな、忌み嫌われて当然だ。仮に本当に竜がいて信者にでも見つかったら大騒ぎだったろうな」
256: ◆yJ9Y64R876[saga]
2013/10/18(金) 22:41:51.16 ID:2qXjT4a30
男2「創った奴に言え。まあかなり大雑把に言えばこんな所か」
少年「そっか。ありがとう男2」
男2「でだ、そのお前の知り合いなんだがな。実は一緒に会わせて欲しいんだ」
257: ◆yJ9Y64R876[saga]
2013/10/18(金) 22:44:22.14 ID:2qXjT4a30
男2「……あいつは、行ったか」
男2「さてと、俺も行くか」
258: ◆yJ9Y64R876[saga]
2013/10/18(金) 22:46:18.28 ID:2qXjT4a30
竜『……ダメだ、もう少年の匂いがしない。こんなんじゃ興奮できない』
竜『ていうかなんなんだ、このぬいぐるみの顔は見れば見るほど腹がたつ腹綿引き出してやろうか!』
竜『と言いたいけどそれはプレゼントしてくれた少年に失礼だよね、我慢ガマン』
259: ◆yJ9Y64R876[saga]
2013/10/18(金) 22:48:20.46 ID:2qXjT4a30
少年「人があげたもの乱暴に扱うな」
竜『少年今日帰るまでその人形肌身離さず持ってて』
少年「なんで?」
260: ◆yJ9Y64R876[saga]
2013/10/18(金) 22:50:33.08 ID:2qXjT4a30
少年「ポチが僕を抱いて僕がぬいぐるみを抱いているこの光景は端から見たらシュール極まりないだろうな」
竜『まるでマトリョーシカだね』
少年「でもこれ背中はポチの腹でぷにぷに、服の中はぬいぐるみでふわふわ、何て言うか幸福の板ばさみ」
261: ◆yJ9Y64R876[saga]
2013/10/18(金) 22:53:19.65 ID:2qXjT4a30
竜『少年俺のこと話したの?』
少年「うん、僕の唯一の知り合いって言った」
竜『俺が竜だってことは?』
262: ◆yJ9Y64R876[saga]
2013/10/18(金) 22:55:46.67 ID:2qXjT4a30
少年「ポチやっぱり人間と会うのが嫌なのか?」
竜『結果的にはそうなるね』
少年「人間悪い奴ばかりじゃないんだけどな、どうしたものか」
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