444: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/01/19(日) 22:15:59.65 ID:47+h4pm/0
学者「さて、そろそろ床に就くとするか」カチッ
竜『これから就眠するというのに何故灯りを点けた』
学者「私は寝る前に数分間本を読むことを習慣としているのだ。それはどんな状況でも例外ではない」
445: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/01/19(日) 22:17:42.60 ID:47+h4pm/0
竜『……その本には数字やおかしな図形ばかり書かれているな』
学者「貴様、文字が読めるのか?」
竜『昔、見て覚えた』
446: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/01/19(日) 22:19:03.39 ID:47+h4pm/0
竜『ぐう…もう少しで答えが見えそうなのだが』ムム
学者「…なあ、私はもう眠くて眠くてしょうがないのだが」ウトウト
竜『待て、貴様が出してきた問いなのだぞ。最後まで付き合え』
447: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/01/19(日) 22:20:19.62 ID:47+h4pm/0
―次の日の朝―
学者「ぐがっ? ……あー、どこだここは」
竜『目覚めたか人間』
448: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/01/19(日) 22:21:14.07 ID:47+h4pm/0
学者「さてと天気は良好、体調も悪くない。てっきり夜の寒さで体力が低下すると思っていたがはて何故だろう?」
竜『…くれぐれもここのことは漏らすなよ、でなければ人間共とてただでは済まさんぞ』
学者「心配するな私は約束は守る女だ。信じろ」
449: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/01/19(日) 22:21:54.30 ID:47+h4pm/0
竜『ふん、やっと去ったか。まったく災難であった…』
竜『……この胸に広がる空虚感は一体なんなのだろうか。訊ねておくべきだったか』
竜『……くそっ、これだから人間と関わると碌なことがないのだ』
450: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/01/19(日) 22:23:19.49 ID:47+h4pm/0
―1週間後―
学者「失礼する!」バーン!
竜『……我は幻覚を見ているのだろうか』
451: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/01/19(日) 22:24:28.02 ID:47+h4pm/0
学者「見ろ、これが今日の獲物だ!」
竜『猪か。よく獲れたな』
学者「2頭獲ったはいいが一方はサイズが大きすぎて私のような可憐な乙女が全て持ち帰るには重過ぎる」
452: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/01/19(日) 22:25:19.91 ID:47+h4pm/0
学者「というわけで貴様これを受け取れ、代わりに1泊させてくれ」
竜『いらん。故に帰れ』
学者「遠慮するな、焼いて食うと旨いぞ?」
453: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/01/19(日) 22:27:02.30 ID:47+h4pm/0
学者「おお! 意外にも私の力作が残っているではないか、既に撤去されているとばかり予想していたが」
竜『片付けるのが面倒だっただけだ。他意はない』
学者「うーむ、この寝転ぶと自然と一体化したかのような感覚がたまらないな。枯れ草が付くのが難点だが」ワサワサ
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