456: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/01/19(日) 22:32:47.36 ID:47+h4pm/0
竜『…………』ペラリ
学者「どうだ? どこかわからない所はあるか?」
竜『話しかけるな、気が散る』
学者「……拗ねるぞ」
竜『…………』ペラ、ペラ
学者「(ふん、いざ読ませてみれば夢中ではないか。この前のことといい素質はあったのだろうが、この姿に生まれたのが災いしたな…)」
竜『おい、読了したぞ。他に書物はないのか?』
学者「…は? もう全て読み終えたのか? まさか流し読みしたのではあるまいな?」
竜『……そうだな貴様三桁までの間で好きな数字を言ってみろ』
学者「335。一体何の意味が」
竜『シアヌル酸クロリドの分子式C3C13NS、分子量は184.41、比重1.92、蒸気圧0.8 mm Hg…』
学者「! まさか」パラパラ
竜『…性質。無色結晶性粉末で水に溶けると加水分解し次亜塩素酸を与え…』
学者「いい、もういい。貴様が書物の内容を一字一句正確に暗唱できるのはわかった」
竜『我は、流し読みなどしていない』
学者「そうだな疑った私が悪かった、すまなかった」
竜『…意外だな』
学者「何がだ?」
竜『言動から貴様は自尊心が高いと推測していた。よもや人間でもない相手に謝罪するとは予想していなかった』
学者「自分が悪いと思ったら素直に謝る、子供でも知っている常識だぞ?」
竜『…記憶しておこう』
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