463: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/01/19(日) 22:47:55.56 ID:47+h4pm/0
学者「ふう、さてそろそろ床につくとするか」モゾモゾ
竜『やっとか、貴様が一々話しかけてくるために我は著しく疲れ果てたぞ』
学者「貴様は無愛想ながら律儀に答えを返してくれるからな、恋人にするなら最適だ」
464: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/01/19(日) 22:49:20.76 ID:47+h4pm/0
竜『ふむ、書物を積めばわかるだろうか』
学者「こればかりは経験を積まねば難しいだろうな」
竜『学者貴様は恋の経験はあるのか? あるなら語ってみろ』
465: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/01/19(日) 22:50:50.83 ID:47+h4pm/0
学者「…とこのような甘く切なくメランコリーな感情を恋というのだ、わかったか!?」
竜『うむ、さっぱりわからん』
学者「ああ正直話を聞いている間の貴様の表情で薄々察しておったわ! 欠伸が2桁を越えたあたりで私の話術の自信は霧散した!」
466: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/01/19(日) 22:51:28.52 ID:47+h4pm/0
―夜―
学者「ぐがああああああぁぁ…」グビー
竜『…五月蝿くて眠れん』
467: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/01/19(日) 22:52:32.17 ID:47+h4pm/0
―1ヵ月後―
学者「ふーよっこらせ」ドサドサッ
竜『配達ご苦労。帰っていいぞ』
468: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/01/19(日) 22:53:29.04 ID:47+h4pm/0
学者「貴様は己が何者なのかを知りたくはないか?」
竜『……! それが貴様にはわかると言うのか』
学者「それを知るための実験だ」
469: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/01/19(日) 22:54:39.29 ID:47+h4pm/0
竜『…………』ペラペラ
学者「なあそういえば」
竜『気が散る、口を慎め』ペラ
470: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/01/19(日) 22:55:37.38 ID:47+h4pm/0
竜『読了したが…有益な内容とは言い難いな』
学者「何故だ? 貴様と同じ種族について記されているのだぞ?」
竜『所詮は創作だ、今ここに確固として存在している我とは何の関係もない』
471: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/01/19(日) 22:57:31.28 ID:47+h4pm/0
竜『根拠だと? なんだそれは』
学者「貴様はいつの日か私の動きを一睨みで止めたはずだ、それと似た能力を持つ生物がいたじゃないか」
竜『バジリスク、もしくはコカトリスのことか。だがあれは竜ではないぞ』
472: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/01/19(日) 22:58:15.97 ID:47+h4pm/0
学者「うおっ待て待て姿は見えないが貴様が私に危害を加えようとしてるのはなんとなくわかっている! しかしここは一度冷静になろうではないか!」
竜『案ずるな、痛みは一瞬だ』
学者「やめろ! そんなことをしたら本当に戻れなくなるぞ!」
473: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/01/19(日) 22:59:04.54 ID:47+h4pm/0
学者「思いついたには思いついたのだが…怒るなよ?」
竜『内容による』
学者「貴様本気で戻りたいと思ってないんじゃないか?」
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