過去ログ - 『「雨だ……」』
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480: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/01/19(日) 23:07:05.05 ID:47+h4pm/0
《昔々、ある所に小さな町がありました。》

《そこには人間と共に竜が一緒に住んでいました。》

《竜は人間と神通力を介して交流をしていました。》

《その竜には奇跡を起こすようなたいそれた力は備わっておりませんでしたが、竜には智恵があり訪れる人々の悩みを聞いたり話しをしたりしてその町に必要な存在になっていました。》

《ある日竜の下に1人の青年が訪れました。彼は言いました。私はもうすぐこの土地を離れなければいけません、家族や友と別れなければいけません、それがとてもさみしいのです。どうすればいいでしょうか。》

《竜は訊きました。問おう、我はそなたの友だろうか。》

《青年は答えました。あなたが私を友と思ってくれるなら我らは友でしょう。》

《竜は言いました。ならそなたがどんなに遠い地にいようと我の声が届くようにしよう。いつ、どんな場所でも互いの声が聴こえるようにしよう。》

《竜は青年に自身の牙を授けました。》

《竜は言いました。さみしさに耐えられなくなったとき、少しだけ牙を体に刺してくれ。そうすれば我らの意識は1つになる。》

《それから青年は土地を離れましたが、さみしさに震えたときは友の声を聴き立派に勤めを果たしたそうです。》



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